かぶせ物がとれてしまった場合の対処方法

被せ物がしょっちゅう外れてしまう…これほど不快なことはありません。
しかしどんなにしっかり接着しても外れやすいケースがあるということはあまり知られていません。

ではどんな場合が外れやすいのでしょう?

それはご自身の歯質がほとんど残っていないケースです。
例えば虫歯で歯茎のあたりまで歯質を失ってしまったとしましょう。
すると歯茎から上の被せ物の部分はコアと呼ばれる材料が支えることになります。
この場合がもっとも脱離が起こりやすいのです。

逆に、歯茎のラインから上に1mmでも歯質が残っているケースはそうでない歯に比べて何倍もの保持力を発揮します。
これをフェルール効果といって、被せ物が外れにくくなるばかりか、歯根破折といって歯が割れてしまうのを防ぐ効果もあるのです!

いかにこのフェルールが大事かってことがわかると思います。

さてさて、ではもしここであなたの被せ物が外れてしまい残った歯をみた時に、歯茎ギリギリまでしかなかった場合は諦めるしかないのでしょうか?

そんなことはないんです!
まだ希望はあります。
歯の根っこを歯茎の中から引っ張り出して上げればいいのです!これをエクストリュージョンといいます。

エクストリュージョンとは残った歯の根っこに上方向の矯正の力を加え、歯を廷出させます。
その状態で一定期間保持すると今まで歯茎の中に入っていた部分が外に出るため、フェルール効果を得ることができるのです!

フェルールがある状態で被せた被せ物は外れにくく、歯根破折の予防にもなりますので結果として歯の寿命を延ばすことにもつながりますので非常にお勧めです。

気になる方は是非一度ご相談ください!